田んblog

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「天気の子」を観てきました

天気の子を観てきました。

新海作品は「君の名は。」が初めてだったのですが

それはどうも本来の新海らしさはあまりなかったようなので

新海らしさが出てるという評判がある本作を見に行くことにしました。

結論から言うと

DQNカップルが行くお涙頂戴サクセスストーリー」

だったなって感想です。

散々君の名は本来の新海じゃない!って意見を見てたので

君の名はを期待して落胆したわけじゃないってことだけははっきり申し上げておきます。

以下適当に感想を述べていきますがネタバレっぽいことも多分に含まれるので

知りたくない方はブラウザバックで。

映画視聴後だけど下の記事は読みました。

「『君の名は。』に怒った人をもっと怒らせたい」――新海誠が新作に込めた覚悟 - Yahoo!ニュース

 

 

 

 

 

 

 

 

作中のリアリティについて

まず初めにこれを論じておきたい。

序盤からちょくちょく性的関係の描写を入れてくる。*1

僕はほどよい田舎で育ったので首都圏の実情は知りませんが

人間の三大欲求は一番人にリアリティを訴求する力がある(と思ってる)ので

雨が降り続いてる以外は我々が住んでいるのと変わらない世界だという主張になります。

要は一般的な価値観や生活の仕方は作中でも一緒だよっていう前提になります。

客が店の床を濡らせば店員は嫌がるし、女性に性的接待をする店もある。

そして雨が降り続けるよりは晴れて太陽が見える方が嬉しい。

大衆の感情や都市のシステムに対する共感性、リアリティを与える描写があります。

そして作中におけるリアリティの一つに「警察」が出てきます。

 

これに対して主人公カップルについては共感性を与える描写に乏しい。

ファンタジーなんだからそりゃそうだろ、っていうのはごもっともなんですけど

ファンタジー要素とリアリティ要素が対立してないのが個人的に問題なんですよね。

皆から理解されない力を使って、それを危ぶんで警察やら公的機関が

主人公たちを拘束しようとする、っていうのがよくある

ファンタジー×リアリティの対立構造だと思うんですけど

この映画は主人公の穂高君がまぎれもなく犯罪者なんですよね。家出抜きにしても。

なので途中から「ちょっとでも離れたくない未成年カップル」と「犯罪者を捜索する警察」

の構図になります。(リアリティ×リアリティ)

対立構造にファンタジー要素が絡んでないくせにリアリティだけは全面に押し出してくる。

そのため、穂高君に感情移入しにくいこともあって晴れ女だとか恋愛要素とかよりも

ひたすらリアリティに追い掛け回されながら映画を観ることになりました。

 

穂高君について

インタビューでも合わないやつにはトコトン合わねーぞっておっしゃってますけど

まさしくその通りでした。

穂高君については意図的に描写を省いているということなので

そもそも感情移入させるキャラクターとして描いていないでしょう。

後半ではお前らは誰もわかってない!って叫んでるので

視聴者は穂高・天野カップルではなく一般市民、警察側の立ち位置に置くようにしている。

故郷については最後でちらっと説明されましたが

家出理由の具体的説明はなかったので穂高君を慮れと言うほうが無理です。

感情移入できないことは意図してることなのでそれは良いとして

上記したリアリティの描写により、彼は無知で無謀な少年だなという印象になりました。

感情移入対象にさせず、無知無謀さが押し出されると彼が作中で行っていた

銃刀法違反、公務執行妨害、線路立ち入りなどの犯罪行為が際立ってきます。

ただでさえこっちには家出理由もわからないDQNなのに

字面だけ見なくてもDQN通り越してただの犯罪者です。

(視聴者は神の視点だからとは言っても気にしすぎなんですかね?)

穂高君だけならまだしも最後には彼の逃走劇に関わった人も協力しちゃうから

主要人物軒並み前科持ちになっちゃうという顛末。

ここまで感動やカタルシスを得られない逃走劇は初めてかもしれません。

初犯だから保護観察処分で済んでいるのもなんだかなあ、という気分です。

ここら辺が理由で穂高君は

「昔やんちゃしたDQNだけど今は更生した真人間です」という印象で

両さんに説教されているような人間にしか見えないのです。

 

陽菜ちゃん(+凪君)について

彼女も情報が制限されている上にファンタジー側の人間なので感情移入しにくいです。

親が亡くなった時点で弟と一緒にどこかの施設に入れられると思うのですが…。

戸籍上や名義だけでも父親は存命している、のかなあ。

序盤からの性的な描写や途中で巫女という単語がでてきたことから

穂高君と交わって汚されれば巫女の役目が解ける的な展開になると思ってました。

弟の凪君については姉や穂高君に都合がよすぎて舞台装置な印象でした。

まあ小学生だし好きな身内に付いていくのが普通なんでしょう。

あやねるとざーさん侍らしてたのは監督の趣味だと思います。

 

編集長について

最後に感情に任せて行動してしまった哀れな人。

逮捕された後にどうやって会社を大きくしたのかな。

でもカップルに比べてまだ感情移入できるような設定あるだけましか。

 

本田翼について

そーつぉーどうり以外は別にそこまで気にならなかった。

むしろ全体的に陽菜ちゃんの方が下手だと思いました。

就活で苦労するようなタイプではないと思うんだけど…。

新海は就活生が好きなら次は就活をテーマに作品作ったらいいと思います。*2

 

警察(リアリティ)について

頼むから警察組織というものを無能に描くのはやめてほしい。

丸腰の高校生を署内から取り逃がすってそんなことある?

頭脳戦で主人公より頭いいキャラを描けないから周りをバカにする手法と変わらんぞ。

最初に書いたけど明らかにリアリティを意識して描写しているのに

肝心な所でリアリティを無くすのは卑怯だと思います。

やたらと必要な情報を省いていたりするし

絵と楽曲でその場の状況をごまかすシーンもよくあるし。

水に沈んだ東京で暮らすとか物流やら建物の耐久性やらどうなってんだよ。

ヴェネチアじゃねーんだぞ。

急激にファンタジーに寄せてくるのはやめろ。

 

まとめ

・この映画はラブコメやファンタジーではなくシュールギャグだった

無知で無謀な少年が家出したら東京で貧困女に惚れて相思相愛になりました

っていうお話でした。*3

場面における状況描写と登場人物の感情描写が合わなさ過ぎて

泣いていいのか笑えばいいのか分からないし

どういう楽しみ方をしていいのか終始わからなかった。

愛にできることはあってもお前は何もするな。

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(途中から集中力が切れて適当になってしまいすいません)

*1:高収入求人のトラックだったりヒロインが風俗に手を出そうとしたり

*2:僕は観ません

*3:類は友を呼ぶ